こんにちは、TOEIC講師の橋本です。
スマホが広く普及した最近、英語学習も少しずつデジタル化しています。英単語の暗記に関しても、上手にアプリを使う人も増えています…。なんて、前置きはどうでも良いですよね?あなたが気になってるのは、「神アプリ」だと思います。そして、あなたが求めているのは、「オススメ34選!」みたいな、「いや、結局どれがオススメなん?」みたいな記事ではないですよね?
安心してください。この記事では、数あるオススメアプリの中でも、私が断トツ1番だと思っている「神アプリ」と、その適切な使い方を一緒に紹介しています。ではでは、早速見ていきましょう。
英単語暗記のオススメアプリはmikanです。
今回の記事を書くにあたって、まず「英単語 アプリ オススメ」を検索してみました。すると、出るわ出るわ英語系アプリの数々・・・・。本当に色々なアプリがあるなぁと感じます。でも逆に、たくさんの情報があるせいで、結局どれが良いのかが分からないと感じました。ってか、英単語アプリを探しているのに、ちょっと探しているのとは違うようなアプリまでヒットしたりしてしまいます…。
- duolingo
- TED Talk
- 英語力アップ
- Real 英会話
- 瞬間英作文
などなど・・・。思わず、「確かに良アプリなんだけど、英単語にフォーカスしたものが良いんだよなぁ…」とつぶやきたくなってしまいます。と、そんな状況なので、結局のところ自分自身でApp Store内検索をすることになりました。で、「うわ、これ最強じゃん!!!」と胸をドキドキさせてくれたのが、mikanです。mikan自体は2年前くらいから知っていたのですが、アップデートされてどんどん洗練されていっているようです。(mikanはiOSのApp Storeだけでなく、AndroidのGoogle Playにもあるみたいです。iOSの人はこちら→iTunesに飛びます。Androidの人はこちら→Google Playに飛びます。)

「胸をドキドキさせてくれる」なんて表現をすると、ちょっとキモいかもしれませんが、そのくらいの表現をしても過言ではないくらいmikanはオススメなんです。というわけで、ここからは具体的に何故mikanがオススメなのかという点についてお伝えしていきます。
mikanは使う単語が出る。~英語は、使わないと伸びない~
どうして、mikanがオススメなのかというと、「使う」にフォーカスしているからです。あ、ここでの「使う」ってのは、「話す」とか「書く」という意味ではありません。そうではなくて、今あなたが勉強している「試験で使う」という意味です。mikanは、色々な英語の試験にフォーカスした単語暗記の練習の場を提供しているので、「試験で使う≒試験で必要な英単語」を学習できます。ですので、各種試験の問題集と解くときに「あぁ、この単語mikanてやったなぁ」と感じることができます。
また、この「試験で使える」に加えて、
- スキマ時間を活用できる。(「30秒で10単語の学習」がキャッチフレーズ)
- 使い心地が良い。(知ってる単語と知らない単語をシュッシュッと指先でスライドするのが気持ちいい。)
- 発音が聞ける。(インプット―読む・聞くを一緒にできる。)
などもオススメのポイントになります。

ただ、もしも今あなたが試験勉強をしているわけではないのであれば、mikanを利用する必要はありません。というよりも、そもそも単語学習をする意味はないです。外国人の友人や恋人を作りたいのであれば、街に出て、英語話せそうな外国人に話しかける方がよっぽど意味があります。基本1000語くらいを暗記しさえすれば、簡単なコミュニケーションに必要なアウトプットのための知識は十分だからです。そういった意味では、試験学習をしていない英語学習者であっても
- まったく英語の知識がない。
- 英語を10数年ぶりに再び学習し始めたばかり。
などといった人は単語から学習するのは意味があります。
でも、基本的にはmikanは英語の試験(高校受験・センター試験・大学受験2次試験・TOEIC・TOEFL・GRE・医学英語)のために英単語の知識が必要な人だけにオススメです。でも、繰り返しになってしまうのですが、脳があなたにとって必要ないと判断したらせっかく単語暗記をしても忘却の彼方へ向かいます。で、実際にわたし達の多くは、英語が日々の生活で必要であるわけではないです。ですので、せっかく努力して覚えた英単語も簡単に忘れてしまうんですよね。だからこそ、いつまで経っても字幕なしで私たちは洋画を100%堪能することはできません。使用される語彙が、私たちが普段目にする英単語とは異なり、多種多様ですからね…。
でも、科学的に「コレは正しい」というコンセンサスが取れている「忘却の理論」と「記憶の定着に関する理論」を活用したり、「知識のネットワーク化」を行なうことで暗記はかなり容易になります。というわけで、次はそのあたりを踏まえた上で、「mikanを使ったオススメの英単語学習方法は?」というお話をしていきます。
mikanを使ったオススメの英単語学習方法は?

先ほどもお伝えしたように、「脳が使わないと判断したら、情報の忘却が起こる」という理論は、多くの人が「正しい」と捉えている理論の1つです。もっと簡単に言えば、「反復しないと、忘れる」ってことですね。ちなみに、mikanでは、知らない単語のみを何度も繰り返し表示する設定をすることもできるようになっています。ですので、「反復しないと、忘れる」という点に関しては、mikanを使う時点で克服できちゃいます。
これに、エビングハウスの忘却曲線の理論を踏まえた暗記法である間隔反復(Spaced Repetition)暗記法も合わせる学習を行っていくと、もっと定着度合いがUPします。(間隔反復は、「1日目、3日目、7日目…」という具合に少しずつ間隔を空けて反復学習するというものです。)というわけで、まずは「反復しないと、忘れる」を克服する方法を紹介しました。さて、それでは次に、もう1つの記憶の定着の方法、「知識のネットワーク化」についてお話します。
知識の定着化のヒント→既知と未知をネットワーク化
「知識のネットワーク化」というのは、「既に知っていること」と「まだ知らないこと」につながりを見つけることです。「あ、そうなんだ!面白い!!」と思うと、脳の扁桃体が刺激されてドーパミンが出て、快感を感じると言われています。と、このような話を聞くと、勉強意欲のあるあなたは「知識のネットワーク化をしてみたい!」と思うのではないでしょうか?ただ、それと同時に「知識のネットワーク化って何?」と感じてもいるかもしれません。というわけで、ここでは一例を挙げて「知識のネットワーク化」を紹介しますね。
例えば、デオドラントスプレー(消臭スプレー)のデオドラント。デオドラントは、英語のスペルはdeodorantです。そして、これを分解すると、de + odor + antとなります。で、これをそれぞれ考えてみると…、
- de―否定
- odor―におい
- ant―形容詞化、~する人
となっています。そして、デオドラントスプレーというのは、匂いを消すスプレーです。
そして、ここから、
- デオドラントスプレー:匂い消しスプレー(既知)
- deodorantを分析:「deが否定であるってことは、odorはにおいだ!」(気付き)
- odor(未知・曖昧な知識)とデオドラントスプレー(既知)のネットワーク化
という具合に「もう知っていること」と「まだ知らないこと」を結びつけることで、「あ、そうなんだ!面白い!!」と感じられます。ここでの「面白い」という感覚は、伏線を色んなところに散りばめたストーリーの謎が一気に「分かる・解明する」ときの感覚と同じです。例えば、ハリーポッターのスネイプ先生がダンブルドアにアバダケダブラ(死の呪文)をかけるという謎の裏側に、スネイプ&ダンブルドアの真意があったことを知ったときの「そうだったのか!」という感覚が、わたしの繰り返している「面白い」という感覚です。で、このような「面白い」と感じることで、「まだ知らないこと」や「曖昧な定着度合いの知識」などの定着度合いを高めることができるわけです。
以上のことを踏まえると、オススメの暗記法としては、
- mikanなどで大量にインプットする。(もちろん、mikanに限った話ではありません。キクタンや金フレなどの単語帳を使用してもOKです。)
- 反復したり、知識のネットワーク化を図る。
という感じですね。で、知識のネットワーク化に関しては、ドーパミンが発せられるような、エンタメ要素のある英単語暗記がオススメです。(「エンタメ要素」ってのは、先ほどハリーポッターの例でお話したようなことです。)そして、その手段として、「大量のインプットができるマテリアル(mikan、キクタン、金フレ…etc)」と「語源とストーリーを活用した英単語暗記」の2つを併用した「合わせ技」を使っていくことをオススメします。
というわけで、以上mikanとmikanを活用したオススメの単語の暗記法についてお伝えしました。