5月29日にはじめての新形式問題でのテストとなりますね。僕も、実際どんな問題となるのか楽しみなのですが、本当に大切なのは、テストを解いた後ですね。自分に抜けているものは何なのか、分析することがとても大切です。
TOEICに限らず、何をやるにしても、設計図を描くというのはとても大切になります。設計図がない状態で、家が建たないのと同様、まずは全体の設計図を描いて、自分は、今なんのためのトレーニングをしているのかを認識しながら学習をすると効果は高いです。
今回は、TOEIC800点を3か月でとろうと思った場合の学習全体像をご紹介したいと思います。
3か月でTOEIC800点を取るための学習全体像
リーディングセクションとリスニングセクションについて、単語について、基礎部分について、全体像を作りました。ブログで全体を表示すると、縮小せざるを得ず、文字が小さくてごめんなさい。画像をクリックすると、大きくなります。
中心となるのは、速読と精読ですね。文章が曖昧なまま速読をしても、曖昧なままの理解で終わってしまうので、速読⇒精読⇒速読のサンドウィッチ方式で行います。同じ問題を何度も繰り返す内に、速読と精読の区別がつかなくなってくる(速読をしている状態で完全に意味が取れるようになる)のですが、原則としては、速読と精読を繰り返していきます。
そして、リスニングセクションは、Part3と4を中心に学習を進めていくのですが、解法テクニックがどうこう言う前に、先読みができなければ、始まらないので、設問が不自由なく読めるように、まずは設問だけをストップウォッチで時間を計りながら、意味が取れるようにトレーニングをしていきます。Part3とPart4は、リスニングセクションにありながら、設問を素早く読めることが点数に反映するので、結局はリーディング力も問われています。
全体像の中に、英語脳養成というのがありますが、これは英語を頭から読み下せる力という意味で、日本語に訳すことなく、英語を英語のまま理解する、という意味ではありません。それを大人の私たちが行うのは極めて難しいと思います。
もちろん、結果として、英語を英語のまま理解することができるようになるかもしれませんが、私たちが目指すものではありません。通訳の方々はどのようにしているかというと、英語から日本語、日本語から英語に変換するスピードが非常に速くできるようにトレーニングをしています。
全体像を作ると何が良いか
TOEIC800点を取るためになぜ、最初に全体像を作ってしまった方が良いかというと、理由は3つあります。
ひとつは、今私たちが学習していることが、どういう意味があるのか、つかめることです。何を強化するためにこの学習をしているのか、分かったうえで行うのと、分からずに行うのではモチベーションが変わってきます。私たちは人間である以上、やっていることの意味を知りたいという本能を持っているのです。
もうひとつは、自分の現在位置がわかることです。やるべきことに対して、自分はどこまで進んでいるのかを、つかむことができます。
最後に、自分の弱点をどのように補えばよいかがつかめることです。テストを受けて、その感触からどの部分を強化すべきかがわかります。その強化に向けて、今後必要なスキルは何かを、学習全体図を見ながら、掴んでいくのです。
例えば、Part3がいまいち解けなかったとして、その解けない原因が、分からない単語が多く出てきてしまったためであれば、単語を見直します。キクタン800、600、公式問題集で忘れているものをチェックします。
あるいは、先読みのリズムが崩れてしまったのだとしたら、これはリスニングだけでなく、リーディングにも課題があったといえるので、先読みのトレーニング(先読みの設問だけをストップウォッチを使いながら、速読即解するトレーニングをして、意味が掴めるようにする)ことが必要だとわかります。
こうやって、全体像をすべてつぶすことができた!と思った時がTOEIC800点を超えるときです。仮に、3か月で終わらずに4か月で学習が終わったのだったら、4か月目にTOEIC800点が取れます。
ぜひ、自分の中に設計図を描いたうえで、学習を進めていただければと思います。