こんにちは、橋本です。
今回の見出しは以下の通りです。
- バイオテクノロジーでサバイバル。
- vivaってどういう意味?
- Valentine Dayの由来は?
バイオテクノロジーでサバイバル。
今回は、この記事をご覧のあなたにも馴染みのあると思われる、「バイオテクノロジー(生物工学))」と「サバイバル(生存)」というカタカナ語を掘り下げていきます。あ、正確には「バイオテクノロジー」は、「バイオ(=生物)」の部分だけです。さて、この「バイオ」と「サバイバル」ですが、英語のスペルを見てみると、bioとsurvivalとなっています。
「bioとvivって、なんか似ているなぁ」と感じますか?もしも、これがYesであれば、今後の話が非常にし易いのですが…。バレンタインが英語のスペルに忠実であれば、ヴァレンタインであるように、bとvってのは似ている音ですよね?ですので、やはりbioとvivってのは似ているわけです。でも、それもそのはずで、bioとvivは語源が一緒なんです。(バレンタインデーについては、後ほどお伝えしますよ~。)
具体的には、インド・ヨーロッパ語のgwei- (to live)という単語に遡ります。あ、別にこれをそのまま覚える必要はないです。かなり古いですからね。インド・ヨーロッパ語の単語がどうこうというよりも、大事なのは、bioもvivも「生きること」ってのがルーツにあり、それ故bioとvivのコアイメージが「生きること」にあるということです。これを知っておけば、単発で(1対1対応で)覚えていた知識をネットワーク化できますからね。生物―bioというところは、バイオテクノロジーなどの単語から馴染みがあるでしょうから、bio-vivってところが重要ですね。
vivaってどういう意味?
さて、これでvivのようなスペルのある単語が「生命」とか「命」のニュアンスを持っていることがはっきりしました。こうなると、survivalという単語もめちゃくちゃ腑に落ちますよね?さて、そんなvivですが、この要素を持つ単語はたくさんあります。その1つがVitamin(ビタミン)です。Vitaminはviv + aminoから成り立っています。(昔は、ビタミンの成分はアミノ酸だと思われていたそうです。)生命維持に必要なアミノ酸という認識だったのかもしれませんね。
さて、ここで他のvivを持つ単語を見てみましょう。
- viva―万歳(ling live)
- vivid―生き生きとした→鮮やかな
- vitality―生命力・活力
どの単語もやはり「生命」とか「命」のニュアンスがありますよね。1つずつ掘り下げてみましょう。vivaは、「万歳!」「やった~!」みたいな意味です。喜びを表す表現というわけですね。面白いことに、日本語で喜びを表す表現である「バンザイ」も「万歳」という漢字であり、長生きを連想させる字面となっています。これは、もしかしたら、vivaの訳語として万歳が作られたのかもしれませんね。
vividは「鮮明な」とか「鮮やかな」という意味が当てられますが、「新鮮」の「鮮」―「生き生きとしている」というネットワーク化をさせておくと、vivという接辞がより定着するのではないでしょうか?ちなみに、「生き生きとした」と書くとポジティブな場面でしか用いられないように感じられますが、vivid nightmare と言った具合に「生々しさ」も表現することができます。
3つ目に挙げたVitalityは、日本語でも用いられますよね。私には、「君にはバイタリティがないんだよ!」というお説教が想起されます。う~ん、何でだろう…。ここでの、バイタリティってのは「覇気」みたいな意味で用いられていますが、たしかに「生命力」とか「活力」というコアイメージを理解していれば、「覇気」という意味も納得できますね。
バレンタインデーの由来は?
バレンタインデーのお話をするにあたって、大前提のお話があるので、まずはそこからお伝えしますね。バリューって単語、あなたは耳にしたことがありますか?バリューパックとかトップバリューとか、結構日本語の中にも溢れている単語ですよね?バリューってのは、英語でスペリングするとvalueです。日本語にすると、「価値」、「価格」という訳語が適切ですかね。なお、valueの語源は、ラテン語のvalere(to be healthy)です。
「体が資本」なんてキャッチフレーズ?があるくらいですし、今も昔も健康というのは価値があることでした。そこから、valueという単語と関係のあるinvalidはin(否定)+valid(健康的でない)→「病弱な」なんて意味があります。また、「健康であること」は「有効である」という連想があってか、validという単語には「有効である・妥当な」という意味があります。また、原義の「価値」というところと近い単語で言えば、avail「役に立つ」などがあります。なお、availは「役に立つ→利用する」という具合の意味の派生もあります。
さて、このような意味の広がりがあるvelereがValentineとつながっていきます。Saint Valentineは、「病弱な」人たちをいたわった優しい人であったとされているそうです。そして、自身が弱ってからは贈り物をすることで、キリスト教の精神である博愛を貫いたというわけですね。で、「この贈り物をする」という点と、2月14日の時期が鳥たちの交尾の時期である点、2月14日が豊穣の神に祈りを捧げる日の前日である点などと混ざり合って、愛する人に贈り物をする文化へと派生したようです。(チョコレート屋さんは神話を持ってきたというわけなんですね~。)