「英語のリエゾンが聞き取れない…」
今回はこの悩みを解消していきましょう。結論からお伝えします。「リエゾン」という概念を知っている時点で、あなたはもうあと一歩で「聞き取れない」というフェーズから抜け出せます。安心してください。
では、その「あと一歩」というものは何なのでしょうか?今回は、この「あと一歩」の解説をしていきたいと思います。ですので、
- 「リエゾンって何?」って人。
- 「リエゾンは聞いたことあるけど、ちゃんと知らない…」という人。
という人は、ぜひとも読み進めてくださいね。
「もうリエゾンのことは分かってるよ〜」という人は、「無知→認知→理解→意識化→無意識化」というフェーズに分類した時に、すでに意識化のレベルにいるはずなので、後はしっかりと練習していきましょう。知るべきことはありますが、知るべきことを知った後は、やはり「使う」ことが大事です。何もせずに突然上手になるなんてマジカルなことはありませんので…。
前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入っていきましょう。
英語でliaisonと調べてみたところ…。
厳密に言うと、リエゾンは英語の概念ではありません。実際、liaisonと打ち込んでみても、以下のような訳語が出てきました。
communication between people or groups who work with each other:
He blamed the lack of liaison between the various government departments.
The police have appointed a liaison officer to work with the local community.引用元:http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/liaison
別に発音がどうのこうのって説明はないですよね。。。はい、実は、よく言われている「リエゾン」って概念は、英語よりはむしろフランス語に由来した概念です。(なので、英語ネイティブの先生に「リエゾンってなんですか?」て質問する際には通じない可能性もあるので、ご注意くださいね。)
このような背景があるので、「リエゾンとは何か?」ということを知るためには、french liaisonとググる方が良いわけですね。とは言え、あなたが知りたいのはフランス語の情報ではないですよね。というわけで、今回はそのエッセンスだけをお伝えします。
結局、「リエゾン」って何なの?
結論から言うと、ある言葉を話す人が話しやすくするための現象です。
例えば、日本語でも反応(はんのう)という単語があります。あれ、漢字一文字ずつはそれぞれ「はん+おう」ですので、そのまま読めば「はんおう」ですよね?でも、実際には、「はんのう」と発音します。これは、「はん+おう」の+の前後で、子音+母音となっていることに由来しています。つまり、子音+母音となったときには、「くっつく」方が発音しやすいと認識されることがあるというわけですね。
これ、実はsyllableが関係しています。前回お伝えしたように、英語の発音をするさいに大事な概念であるsyllableは、「母音を中心にして形成された音のカタマリ」です。ですので、「音のカタマリ上でお伝えしたように、子音と母音がくっつくという現象が起こるわけですね。で、昔の日本語は、syllable的な要素も強かったとのことで、それが、「はん+おう→はんのう」へと変化させた背景にあるそうです。
で、結局は何が言いたいのかというと…
- リエゾンは、話し手が話しやすく話すための現象。
- 英語にはsyllableという概念があるので、子音+母音はくっつきやすい。
- それが単語間でも起こりうる。(例えば、an appleなどですね。)
というわけです。なので、リエゾンの話は、英語の特徴として挙げられるsyllableがその背景にあったというわけですね。したがって、「え?syllableて何?」という状態の人は前回のsyllableについての記事を確認するのをオススメします。
では、今回は以上です。