Part2の基本的な対策
- 血肉化訓練
Part2は、対策は2つあります。ますは、暗記です。単語を覚えるように、設問とそれに対応する応答を1対1でひたすら暗記していきます。オススメは、情報カードです。公式問題集で実際に、出題されている設問を表面に書いて、裏にその応答を記入して、ひたすら覚えます。TOEIC全体として言えることですが、パターンが決まっています。Part2も出るパターンというのはだいたい決まっているので、公式問題集を最低3冊ほど完璧に暗記できる状態であれば8割ほどは解けるようになると思います。
- 出題傾向やパターンを覚える
このように、Part2は基本的には血肉化訓練でOKなのですが、同時に出題傾向やパターンを把握しておきましょう。先ほども言いましたが、傾向やパターンはだいたい決まっていますので、それを抑えて暗記をしていくほうが効率よく勉強を進めていけます。
文頭を聞き逃さない
では、Part2の解き方を確認していきましょう。まずは何と言っても、文頭に来る単語を聞き逃さないということです。例えば、Do you ~ ?の疑問文がきたら、基本的には、Yes/Noで応答しますし、Where ~ ?の疑問文であれば、場所を含む選択肢が正解になりやすいです。このように、文頭をしっかり聞き取れれば、どのような選択肢が正解になりやすいのか、あらかじめ判断できますので、まずは文頭を聞き逃さないように集中しておきましょう。
でも、一方で文頭の単語に固執してはいけません。というのも、TOEICでは生活英語が使われるからです。つまり、日常で使われる英語ですね。なので、この設問には必ずこういった応答がくる、という公式というのは全ての問題には当てはまりません。例えば、Where is Mr. Brown?という疑問文があったとします。この場合、基本的には、He is in the meeting room.のように、場所を表す表現がある選択肢が正解になります。でも、どのにいるか知らない場合は、Please ask Mariah.とかI don’t know.という応答もできます。
ということで、文頭は聞き逃さないというのはかなり重要なんですけど、文頭だけに固執して全体の内容を理解していないと解けない場合も全然ありますので、問題集を解いて柔軟に対応できるようにしておきましょう。
単語のひっかけ問題
- 発音が似ている単語
Part2では、ひっかけ問題が3種類あります。まず1つ目は、発音が似ている単語です。例えば、copyとcoffeeですね。このような単語は、リスニング力が無い受験生が引っかかりやすい問題です。同時に、問題作成者側としては、そのようなリスニング力が無い受験生を落としたいと考えているので、わざと発音が似ている単語で受験生をふるいにかけていると言えます。以下に、よく出て、くる発音が似ている単語を載せておきます。すでに知っているような単語ばかりですので、改めて覚える必要は無いと思いますが、どんなパターンがあるのかを確認してみてください。
- walk(歩く)-work(作業)
- department(部署)-apartment(アパート)-appointment(約束)-a part(1つの部分)
- fine(元気な)-find(探す)
- glass(メガネ)-class(授業)
- heard(聞こえた)-hard(硬い、難しい)
- closing(閉鎖)-clothing(服)
- drive(運転する)-arrive(到着する)
- called(呼ばれている)-cold(冷たい)
- tired(疲れた)-retire(引退する)
- fast(速い)-first(最初の)
- 派生語
続いては派生語です。派生語というのは、useとusefulみたいなものです。途中まで全く同じ綴りですし、発音も同じなので、このような派生語もよくひっかけとして出題されています。
- 連想できる単語
最後の3つ目は、連想できる単語です。例えば、There is a new restaurant near hear.という設問に対し、I want pizza.というような選択肢を選ばせる問題です。どういうことかというと、設問にある、restaurantを聞き取って、そこからrestaurantとpizzaは関連性があるから、正解だろうと思わせているんですね。このように、設問にある単語から連想できる単語をわざと選択肢内に入れて、ひっかけるパターンも存在します。
ということで、このようにひっかけ問題は3つのパターンが存在します。どれも、リスニング力が無い受験生をひっかける問題なので、純粋なリスニング力を鍛えていきましょう。
主語が一致しない場合
Does he ~ ?のような疑問文だと、応答ではHe is ~ .となっているものを選びたくなります。でも、必ずしも主語が一致するとは限りません。
- Did you repair this computer for me?(このコンピューターをを直してくれたんですか?)
- Mike did.(マイクがやりました。)
例えば、上のようなものですね。設問は、Did you ~ ?で、主語がyouになっています。それに対して、正解の応答ではMike did.のように、Mikeが主語になっています。このように、主語が一致していなくても正解になる問題もあります。
時制が一致しない場合
実は、主語が一致しない場合以外にも、時制が一致しない場合もあります。
- Who will correct the document?(誰が書類を修正するのですか?)
- I’ve already done.(私がやっておきました。)
例えば、上のようなもの。疑問文では、willが使われていて、未来を表す文章になっています。一方、応答では、現在完了(現在)が使われています。このような問題でも、時制が違うから間違いだろうと思ってしまいがちですが、決してそうではありません。文章全体を聞き取って、内容から選択肢を選ぶようにしましょう。
How
最初の方で、Part2では特に冒頭を聞き逃さないということをお伝えしました。でも、冒頭だけでは判断できない問題も存在します。それの代表的なものが、Howです。Howは、単体だと、How do you go to work?(どのように、仕事へ行きますか?)というように使われます。この場合は、文頭のHowだけ聞けば、by carなどの移動手段を含む選択肢を選ぶのが基本なんですけど、Howの次の単語も聞き取らないといけない場合もあります。
- How long→時間
- How often→頻度
- How far→距離
- How much→量
ここに挙げたものですね。このように、Howの次にくる単語によって何が聞かれているのか全く異なってきますので、Howに関しては、その次の単語もしっかり聞き取る必要があります。
間接疑問文
間接疑問文と疑問文というのは、文章の途中に疑問詞がある疑問文になります。
- 直接疑問文:When the meeting will be held?
- 間接疑問文:Do you know when the meeting will be held?
このように、直接疑問文では冒頭に疑問詞がくるのに対し、間接疑問文では文章の途中に疑問詞を含みます。上に挙げた間接疑問文の冒頭を確認していただくとわかる通り、Do you ~ ?と聞いているので、よくYes/Noで答えている応答を選択してしまうというミスをしがちです。
否定疑問文
- Didn’t you attend the meeting yesterday?(昨日、会議に出席しなかったのですか?)
- Yes, I did.(いいえ、出席しましたよ。)
- No, I didn’t.(はい、出席しませんでした。)
まず、否定疑問文についてです。これは、文頭に否定がついている疑問文になります。まあ、これだけなら別になんてことないですが、問題は応答です。Yesで応答すると、いいえ。Noで答えると、はい。英語と日本語がややこしくなっています。この問題の場合、どう考えるかというと、Notを削除してしまいましょう。
- you attend the meeting yesterday(昨日、会議に出席した。)
このように、文頭にきていたDidn’tを削除して考えます。すると、「昨日、会議に出席した。」という文章になります。これで、Yesか Noを判断します。つまり、出席したのであれば、Yes。出席しなかったのであれば、Noで返答します。すると、ややこしさが解消されます。
付加疑問文
- You attended the meeting yesterday, didn’t you?(昨日、会議に出席しましたよね?)
- Yes, I did.(はい、出席しました。)
- No, I didn’t.(いいえ、出席しませんでした。)
付加疑問文というのは、通常の文章に、カンマをつけて, do you?とか, don’t you?となる疑問文です。2パターンあります。上に挙げた付加疑問文は、肯定文+カンマ+否定になっています。このパターンの場合は、Yesだと「はい」。Noだと、「いいえ」になるので、それほどややこしくはありません。問題は、次のパターンです。
- You didn’t attend the meeting yesterday, did you?(昨日、会議に出席しませんでしたよね?)
- Yes, I did.(いいえ、出席しました。)
- No, I didn’t.(はい、出席しませんでした。)
2つ目の付加疑問文は、否定文+カンマ+肯定の順番になっています。この場合、Yesだと「いいえ」。Noだと「はい」の意味になるので、ややこしくなります。やはり、ここでもNotを削除して考えます。
- You attend the meeting yesterday
つまり、上にある文章に頭の中で変換します。これで、YesかNoか判断します。出席したのであれば、Yes。出席しなかったのであれば、Noで返答するということですね。ということで、否定疑問文と付加疑問文に関しては、このように、Notを削除して考えてみてください。