うちのお客さんはサラリーマンや学生の方が多いので「海外に移住すれば」みたいな無責任な発言をしたとしても、それほど好意的なレスポンスを得られませんでした。いやでも石崎さん、それはやっぱり難しいですよ、と。僕も捻くれた性格をしているので「なんでですか?」と答えがわかっているのに質問をする。彼らの答えは以下の4つの問題に収束します。
- 時間の問題
- お金の問題
- 言語の問題
- ビザの問題
休みは土日・祝日だけ。移住どころが海外旅行に行く時間もない。そもそも海外で生活するのってお金がかかるでしょ。そんな貯金ありませんよ。英語を話せません。読解はなんとかなるけど、時間がかかります。それに長期で滞在するためのノウハウがありません。例えばビザとかどうすればいいんですか。
時間とお金のないサラリーマンへの明確な回答
・・・とまあこんな感じですね。これらに対する明確な答えがあります。
- 会社を辞める
- お金を自分で稼ぐ
- 英語を勉強する
- ネットで情報収集する
意地悪に思ってほしくないです。事実です。海外に住んでいる人はこの4つを努力してクリアしています。実はですね、この4つを同時に解決する方法があるんです。それは「英語のできるフリーランス」になることです。フリーランスになれば自分で給料を決められますし、定時出社も残業も通勤もありません。家族と自分を養う程度であれば、それほど商才がなくてもフリーランスになれます。人を雇ったり、借金をしたりすると急激に難易度が上がるんですけど、それをしない限りは、フリーランスや独立はそれほど難しくないと思います。このブログを読んでいるくらいですから、きっと英語を真剣に勉強なさっている方でしょう。英語さえできればなんとかなります。これを書いているのは韓国なんですけど、韓国ですら英語があればなんとかなります。
移住の敷居はどんどん下がってきている
今日の記事の本丸はここからです。会社を辞めたり、お金を自分で稼いだり、英語を勉強したり、情報収集をしたりするのは、内側(自分)でなんとなかしなきゃいけないことですよね。ただしここ最近は外側(世界)が変わってきていて、自分がそれほど努力しなくても移住や海外生活がかなり現実的になりつつあります。バンクーバーに行ったり、カリフォルニアに行けば気づくことですが、移住している日本人はたくさんいます。
余談ですが、中国人や韓国人は常に「自国か、移住か」を念頭に置いて生活をしていますので、フットワークの軽さで考えれば日本人は若干劣っているのかもしれません。どこに行ってもチャイナタウンはあるし、ロスには巨大なコリアンタウンがあります。大学ランキングの世界上位に位置するカリフォルニア大学のロサンゼルス校には大量の中国人と韓国人がいます。
時間の問題:出社するな!
そうそう外側が変わりつつあるのです。例えば時間。まだまだ日本人は働きすぎだし、労働時間に見合う給料をもらっていない現実がありますけど、それでも世間の「労働」に対する感じ方は変わってきているのではないかと思います。フレキシブルタイムで働かせてくれる会社も多いし、就業規則で副業を認めている会社も増えています。出社しなくてもリモートに働ける会社もあるそうですよ。もちろん会社を辞めてフリーランスになってしまえば時間の問題は瞬間にして解決されますが、仮に会社を辞めなくても時間への裁量って割と増えている気がするんです。
お金の問題:安いものを使え!
お金の問題。ぶっちゃけ賃金は上がっていません。むしろ下がっているし、ワーキングプアや若年層の貧困問題が話題になるくらいです。一方で世界はいろいろと安くなっています。LCCの登場で、日本から仁川までがたったの5000円です。一旦日本以外のアジアに出てしまえば、航空券は驚くほど安いです。特に韓国の仁川空港やシンガポールのチャンギ空港のような世界のハブ空港は、格段に安い。アジア旅行するときは、ソウルやシンガポールに軸足を置いて旅をするとすごい安くなります。
宿泊費に関してもAirbnbやBooking.コムが、バックパッカーを手助けしてくれます。格安というわけではないけど、ホテルの半額くらいで泊まれます。僕らのように長期滞在となると、もっともっと宿泊費を節約することができます。日本とアジア間の物価差は縮まっているのは確かなんだけど、まだまだアジアはびっくりするほど安いです。LG、ヒュンダイ、サムスンなどいくつものグローバル企業を抱える韓国ですら、まだまだ安いという印象を受けます。とにかくレストランでの飲食が安い。こんなに好き放題食えば(日本での感覚で)5000円くらいするのは当然だと思って勘定すると、20000ウォン(2000円)と書いてある。地下鉄もバスも安いです。韓国に来る前はスープカレーを食べるためだけに札幌に1ヶ月間住んでいました。円山公園にある自宅から新千歳駅までバスで1030円。釜山に到着し、金海国際空港から新しい宿泊先まで130円。ビビりました。
言語の問題:英語を勉強せよ!
言語に関しては、こちらの努力が必要です。以前にも増して、世界の若い人たちは英語を話せるようになっているので、こちら側が英語を話せれば、世界のどこにいてもなんとかなる印象です。少なくとも僕らが訪れた国々では、英語一本でOKでした。
ビザの問題:情報収集せよ!貯金せよ!
最後にビザの問題。ビザは情報収集と貯金が全てです。例えばオランダと日本には、100年前に締結された日蘭友好通商条約が未だに残っています。いわゆる起業家ビザと呼ばれるやつですね。外務省でアポスティーユ付きの戸籍謄本を作り、オランダに行ってから移民局でビジネスプランを英語でプレゼンすればOKらしいです。ヨーロッパではドイツあたりも移住が簡単そうですね。北米だったら、かなりの数の日本人家族がカナダやアメリカに毎年毎年移住しています。アジアだったらマレーシアやシンガポールなどが現実的ですね。ちゃんと情報収集をして、ある程度の貯金があればなんとかなります。日本人であれば(30歳以下なら)ワーホリという選択肢もありますね。
僕らも、どれほど領事館に足を運んだことか
僕ら家族もビザに関してはたくさん情報収集をして、たくさん勉強しました。実際に足を動かして領事館や大使館に行き、ビザの申請を何度もやりました。本当数え切れないくらい当局に足を運びました。沖縄の浦添にあるアメリカ領事館でB1/B2ビザを取り、新潟にある韓国領事館でビザをアプライし札幌で受け取り、ニューヨークでカナダのビザを取りました。今まで一度もビザを却下されたことはないんですけど、相当量の書類を準備して申請が受理され飛行機に乗り入国ゲートを通る時の喜びはひとしお。こみあげてくるものがあります(涙ではありません)。
ほら、ここまでして海外生活をするのって英語学習の観点からは”かなり”非効率ですよね。ぶっちゃけシンドイくらい時間を取られます。英語力を向上させるためだけに移住を考えたり、海外生活を考えるのは幾分かナンセンスなのは理解いただけると思います。でも、楽しいです。効率を求めないのであれば、海外生活はハッピーそのものです。同時に英語を学べるの出れば、こんなに嬉しいことはありません。もしも英語を学べなかったとしても、違う文化で違うご飯を食べて違う生活音を聞くのはいつだって新鮮な体験だし、年齢がいくつになってもドキドキすることができます。
海外旅行ではなく海外で生活するのも移住するのも、特別なスキルではありません。ちょっとだけ情報収集が上手になって、少しだけ英語を話せればなんとかなります。もう大学を卒業してからずっと海外を放浪しているようなライフスタイルですが、毎年、コストが下がっている印象です。手続きがどんどんと簡略化され、航空券が安く手に入り、現地での旅人への理解が深まっている気がします。ふと立ち寄った小料理屋に「TripAdvisor」のアワードが飾られているのを確認すると、世界はちょっとずつフラット化しているのを感じるこの頃です。
告知:エンタメコース第1弾をディスカウント価格で販売します
明日から二日間に渡って、エンタメ学習のコースを販売します。内容は「語源で覚える英単語」です。ビジネスパートナーであり英語の講師でもある橋本先生がメインで講義します。僕はサブで雑談を担当します。あまりためにならない話をするので僕の話は聞かなくても結構です。モチベーションを失った時とか、勉強に疲れた時に僕の講義を見てくれると嬉しいです。橋本先生のレクチャーは全部みてください。なんたってメインですから、このコースの。橋本先生自身が語源を使って英単語を覚えた経験をもとにレクチャーしています。
これまで英単語の暗記で苦労した方や、今以上に効率よく単語を記憶したい方にオススメです。特に「なかなか覚えられない単語を一発で覚えられるようにしたい」という方に手に取っていただくことを想定してコース全体を構成しました。エンタメ学習・第一弾のコースです。僕たちにとっても試験的なコースで、わからないこともたくさんありますので、まずはなるべく最初の段階で購入者からのレスポンスをたくさん集めたいと思います。ここは決心して大幅ディスカウントをやってみます。
ではお楽しみに。